歯医者の診療明細書を読んでみた。(2)
最近、猛烈な勢いで歯医者に通ったら、半月で一万円強が飛んでいった。診療明細書がいっぱい手に入ったので、せっかくなので読んでみた。
上記のページより引き続き。
私が調べた歯科用語
私が最近受けた治療の診療明細書から気になった項目をメモしておこうと思う。
診療報酬は1点10円で計算される。
自己負担3割であれば、「点数×10×0.3」で保険適用分の金額は計算できる。
なお、以下の点数は私の通う医院での点数を参考にしている。
(私は専門家ではないので間違った解釈をしている場合もあると思います。もしご親切な方がいらっしゃるならご一報頂ければ嬉しいです。)
■初・再診料
- 初診(218点)
- 初めて診察を受ける場合。何度か通っている場合でも、一ヶ月間をあけると初診扱いになる。大きい病院にかかる際には保険適用外の「特別料金」がかかるらしい。
- 再診(42点)
- 同じ病気の治療で、同じ医療機関に一ヶ月以上間をあけないで通った場合。
- 明細書発行体制等加算(1点)
- 診療所が明細書を発行する準備をした場合。明細書をもらわなくても加算されるらしい。
■医学管理等
- 歯科疾病管理料(110点)
- 続けて歯科治療をする患者に対し、管理計画書を作り、内容を説明し、提供した場合。翌月以降月1回加算。
- 歯科衛生実施指導料(80点)
- 虫歯患者に対し歯科衛生士が1直接15分以上の実地指導を行った上で、当該指導内容に係る情報を文書により提供した場合。月1回に限り加算可。
- 薬剤情報提供料(10点)
- 薬の説明等を文書により提供した場合。
■検査
- 歯周基本検査(200点)
- プラーク(歯垢)付着状態の検査、歯周ポケット測定、歯の動揺度検査を受けた場合。歯周治療をすすめていくためには歯周組織検査を行うことが必須である。
- 歯周精密検査(200点)
- 歯肉炎の検査、歯周ポケット測定、口腔清掃状態の評価、歯の動揺度検査、咬合性因子の検査、根分岐部病変の検査、プラーク増加因子の検査を受けた場合。
- EMR(45点)
- 電気的根管長測定検査を受けた場合。
※歯周検査は、歯周病治療のステップ毎に何回も行うらしい。
■画像診断
- X線(48点)
- レントゲン撮影をした場合。
■投薬
- 処方料(42点)
- 病院内で薬をもらう場合。院外の調剤薬局で薬をもらう場合は「処方せん料」となる。
- 調材料(5点~)
- 処方箋に基づき、医薬品を交付する場合。薬の種類、服用する日数によって点数は異なる。
■処置
- MC除去(16点)
- MC(金属歯冠)を除去した場合。
- 麻酔抜髄(418点)
- 麻酔をかけ、神経をとる場合。
- 根管貼薬処置(30点)
- 根管の中に薬をつめ、仮封した場合。
- 根管充填(90点)
- 根管の中を専用シーリング剤で封鎖する場合。
- CRF加算(152点)
- 根管の中に最終的な薬を入れた場合。
- 歯清(60点)
- 機械的歯面清掃。回転する機械や研磨用ペーストによる歯垢等除去をした場合。
- スケーリング(66点)
- スケーラーという器具で、1/3顎分の歯の歯垢や歯石を除去した場合。
- 1/3顎加算スケーリング(38点)
- スケーリング(66点)と同時に他の1/3部分も処置した場合。
- 歯周基本治療処置(10点)
- 薬剤による歯周ポケット内の洗浄などの処置をした場合。
- SRP(60点)
- 歯茎の中の歯垢・歯石をとった場合。スケーリングと同じく1/3顎単位。
※スケーリング+1/3顎加算スケーリング×2回で、上顎もしくは下顎すべてのスケーリングをした事を示すらしい。
■歯冠修復・欠損補綴
- 充形(126点)
- 虫歯を削った場合。
- 充填・複雑窩洞(152点)
- 詰め物をする部分が複雑な(隣面を含む)形の場合。
- 光重合レジン充填(11点~)
- プラスチックの白い詰め物をした場合。
- 支台築造印象(22点)
- 歯の支台(コア)を造るために歯形をとった場合。
- 支台築造・メタルコア(186点)
- 銀で支台(コア)を造った場合。
- 失PZ(166点)
- 失活歯歯冠形成。被せ物(クラウン)が乗るように歯+αを削った場合。
- 失活歯メタルコア加算(30点)
- 条件がそろうと加算されるらしい。
- 連合印象(62点)
- 2種類の印象材を使って歯形をとった場合。
- 咬合採得(16点)
- 咬みあわせの記録をとった場合。
※歯を削るなどして、被せ物(クラウン)を載せれる程の歯質が残っていない場合、支台(コア)と呼ばれる歯の土台を造る事となる。
※失活歯は神経の無い歯。生活歯は歯髄が残っている歯。
<参考>
google:歯科用語
google:診療明細書
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